何だこの本は⁈











これまでにない衝撃を受けた。











先ほど、この本をお気に入りのカフェで読み、母に会うため実家に行った。




本の内容も衝撃だったが、実際の行動に移す機会がすぐにあった。







母の抗がん剤治療は半分終わった。
残り3ヶ月。



最近副作用がキツくなってきたようで、先日電話した際に電話越しにも元気がない様子が伝わってきた。
そこで顔を見に行ったわけだ。







母は私に会うなり、こう言った。


「体調悪い」
「味覚は全然ダメ」
「次の抗がん剤の方が色々副作用出るんでしょ?心配。」
「がんはミリ単位まで小さくなったって言われたけど…」






そこで私は副作用のことには全く触れずに、こう言った。


「効果出てるじゃん!いいじゃん!治療終わる頃にはがんが消えてそうだね。」


「明日は母の日だし、元気が出るように、お花を買ってきました。どうぞ。」




すると、ついさっきまで顔色が悪かった母の表情が一瞬にして明るくなった。




そして、「お腹空いた!何か食べたいな。」と言い出した。



先ほどまでの病人の顔が、どこかに行ってしまった。




私と母の間で何があったのか。





おそらく、母の認識している世界(観測していること)が「薬の副作用」や「辛さ」から「治療効果」や「感謝」に変わったのだ。


未知なる世界、パラレルワールドはSFではないのか?




詳細は私が書くより、まず読んでみていただきたい。








まだ私の頭の中では渦巻いている。




何だこの本は⁈